自前の研究・技術部門を持たない企業に対して、企業OBが適切な技術コンサルティングを行い、適正な性能・信頼性・価格の製品開発・製造をサポートします。
製造業において部品の設計技術は製品の性能、価格等を左右する基幹技術である。従来は強度計算や図面作成が設計の中心作業であったが、近年は商品デザイン、材料の選定・調達、加工方法、信頼性、コストなどを含めたtotal性能の向上を目指す設計技術が求められている。
大企業は設計部門をサポートするための研究・技術部門を設けて自社内で対応できる体制を整えているが、中小の企業ではそういう余裕のないところが多い。公的研究機関の助力を仰ぐことも考えられるが、ここは一般的に基礎的な研究には長けているが具体的な加工方法など実戦的な指導は得意ではないようである。
これらの中小の企業の悩みを解決するための手段として最近注目されているのが企業OBの活用である。大企業で「ものづくり」に携わった技術者が長年にわたって培った奥深い知識・技術を生かし伝えるために、定年退職後に会社やNPOを起してコンサルティング活動を行ったり、海外技術協力活動(JICA等)に参加するケースが増えてきた。当社もそうした意図のもとに設立された会社であり、主として機械部品の製造に不可欠の金属材料ならびにその加工技術を得意分野としています。以下に当社のコンサルティング内容をご紹介します。
 
1.材料適用・評価技術
(1)
製品の性能・コストに見合った適正な材料を、熱処理、
溶接等のプロセスや設備を勘案して総合的に選定。
鉄鋼、ステンレス鋼、アルミ合金等の汎用材料に加えて、
チタン合金、耐熱合金など幅広い材料技術を応用。
 

図6 チタン合金の組織
(2)
金属組織観察、熱処理特性、硬さ測定、強度評価
(引張、疲労、衝撃、破壊靭性等)など、金属持性を
多面的に評価。

 
図7 航空機機体構造 旅客機

図8 航空エンジン
 
2.加工技術
   熱処理、板金成形、溶接など製品に不可欠の加工技術を、
   航空機製造で培った技術力で指導。
   鉄鋼、ステンレス鋼、アルミ合金等の汎用材料に加えて、
   チタン合金、耐熱合金など難加工材料の技術を応用。

図9 板金成形部品組立構造
(航空機機体)

図10 航空機主脚
(メイン・ランディング・ギア

 
3.不具合調査・対策技術(トラブルシューティング)
(1)
製品の使用中の破損などの不具合を材料・加工の面から総合的に調査して原因を究明するとともに、防止対策、品質保証方法等を指導。
 

図11 アルミ合金の金属疲労破面
(電子顕微鏡、6000倍)

 

ステンレス鋼の応力腐食割れ
(2)
不具合は材料不良、過大応力などの単純な原因で発生するケースも多いが、材料選定不適切、熱処理や溶接等のプロセス不適切、めっき等の表面処理不適切などが複雑に組み合わさって起こることも多い。航空機で培った不具合防止設計法を指導。
4.技術調査・教育
(1)
金属材料・加工などについての技術教育や技術文献等の調査を実施。
(2)
米国航空機メーカーとの国際共同開発の経験を生かして、米国の規格(MIL、ASTM、AMS、FEDERAL、AISI等)の調査、例えばJIS材料とAISI材料の比較検討などを実施。
(3)

納期確保、設計変更の確実な反映、適正なコストパーフォーマンス等を特長とする航空機独特の生産計画・管理手法を教授。



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